2022年10月にスタートし、2023年1月10日(火)より一部内容を変更して再開されていた観光需要喚起策「全国旅行支援」。
2022年と比べると割合や上限額は減少したものの、旅行代金の一部補助と旅行先の飲食店等で使用できるクーポン券により、最大で1泊あたり7,000円分もお得になるとして、大きな話題となった。
そんな延長版「全国旅行支援」だが、当初は3月31日まで延長予定だったものの、2023年度末までに使いきれなかった予算を繰り越すことで、一部都道府県を除いて4月以降も継続されることが決定された。
春を迎えて暖かくなるだけでなく、マスクの着用も任意となったこれからのシーズン。
お得に旅行を楽しんでいただくべく、今回は2023年延長版「全国旅行支援」についてご紹介したい。
※全国旅行支援の適用条件等は各自治体や旅行会社などにより異なる場合があります。旅行商品や宿泊施設の予約に際しては、各公式HPや問い合わせ窓口にてご確認ください。
2023年4月延長版「全国旅行支援」を詳細解説!
旅行代金の一部補助と旅行先の飲食店で使用可能なクーポンを合わせると最大で1人1泊7,000円もお得になる「全国旅行支援」。
ぜひこの機会にお得な旅行を計画したいものだが、国ではなく各都道府県の主導であったり、各自治体や旅行事業者へ判断が委ねられている部分があったりと、なかなか全体像が見通しにくい。
そこで、現在発表されている内容を分かりやすくまとめてご紹介したい。
対象となる期間はいつまで?
延長期間は自治体によって異なるものの、6月30日(金)までとしている場合が多い。
ただ、繰り越された予算が消化された自治体から終了になってしまうため、注意が必要だ。
奈良県は既に予算を消化し、終了してしまっている。
また、ゴールデンウィークとなる4月29日(土)~5月7日(日)は対象外となっている。
さらに広島県は「G7広島サミット」期間の5月19日~21日も対象外となる。
いくらお得になるの??
2023年延長版「全国旅行支援」では、旅行代金の補助として1人1泊あたり最大で5,000円が代金の20%を上限に割引される。
さらに旅行先で使用可能なクーポン券が1人1泊あたり最大で2,000円分配布される。あわせると、最大で1人1泊あたり7,000円分もお得となる。
2023年4月延長版「全国旅行支援」 | |
期間 | 自治体により異なる。 ※6月30日(金)までが多いが、 予算消化しだい終了予定。 |
割引率 | 最大 20% |
割引上限額 | 交通付旅行商品:5,000円 上記以外:3,000円 |
クーポン券 | 平日:2,000円分 休日:1,000円分 |
※「旅行付」=鉄道・バス・飛行機などが含まれた旅行商品。「上記以外」=宿泊のみ予約、日帰り旅行など。
つまり、2人で2泊の旅行をすると、最大で7,000円×2人×2泊で28,000円分。子どもも対象となる(※)ため家族4人で3泊旅行すると、最大で7,000円×4人×3泊で84,000円分もお得になるのだ。
※自治体や旅行サイト、予約方法により異なります。
一番お得なのは!?
せっかくなので一番お得なプランを考えてみたいもの。
割引上限額の大きい「交通付き旅行商品」で1人1泊25,000円以上の商品を利用すると、最大となる5,000円の割引受けることができ、それ以上の旅行代金でも割引額は変わらない。
さらに平日利用することで2,000円分のクーポンを受け取ると、合計で1人1泊7,000円分と最もお得となる。
クーポンは宿泊額に関わらず金額が固定されているため、旅行代金の割引額と配布されるクーポンの金額を合わせた実質的な割引率は、旅行代金が安い方が高くなる。
そんな旅行商品があるのかはともかくとして、1人1泊3,000円の交通付旅行商品を平日に利用すると、クーポンの金額を合わせた実質的な割引率は86.7%となり、実質的に400円の支払いで利用できることとなる。
※対象となる最低利用金額は1人1泊あたりの割引前金額が、休日2,000円以上、平日3,000円以上と定められています。
地域クーポンって何??
「全国旅行支援」で割引と合わせて嬉しいクーポン券。平日なら1泊1名あたり2,000円分、休日なら1,000円分が配布される。
平日に2名で2泊3日の旅行をすると、2,000円×2名×2泊=8,000円分もクーポン券がもらえるのだ。
地域クーポンは電子化されているため、宿泊施設のチェックイン時などに二次元コードが記載された台紙を受け取り、自身のスマートフォン等で読み取ることで支払いに利用できる。
※自治体により事前に公式サイトから申請手続きが必要な場合があります。
※詳細は予約時や台紙受け取り時に、旅行サイトや旅行代理店、宿泊施設にてご確認ください。
全国旅行支援 クーポン券まとめ
- クーポン使用期限:
チェックイン日からチェックアウト日まで。日帰り旅行の場合は旅行当日。 - 使用可能施設:
飲食店や土産店はもちろん、アクティビティやレンタカーなど様々。
ただ、対象となる店舗・施設は限られているため、事前に確認して計画的に利用しよう。
(※筆者は最終日に15,000円分のクーポンを慌てて使用する事態に陥ったことがあります。) - 配布のタイミング:
電子クーポンの台紙は予約サイトを利用した際は宿泊施設のチェックイン時に手渡し、旅行代理店を利用した際にはその店舗での手渡しが一般的だ。こちらも予約時に確認しよう。
※その他、換金不可、お釣りは出ない等の使用ルールがあるため、予約時や受け取りの際にご確認ください。
平日・休日とは?
平日・休日は以下のように定義されている。
「宿泊」を伴う旅行と日帰り旅行で異なるため、よく確認しよう。
- 宿泊を伴う旅行の場合
宿泊日とその翌日が、ともに休日(土曜・日曜・祝日)の場合には、その宿泊は「休日」として扱われ、それ以外は「平日」として扱われる。
6月30日までにおいては対象外となるGW期間を除くと、実質的に土曜日のみが休日扱いとなる。
※もし7月まで継続していた場合は7月16日(日)も翌17日(月)が祝日であるため休日扱いとなる。 - 日帰り旅行の場合
土曜・日曜・祝日を「休日」として扱い、それ以外を「平日」として扱う。
狙い目の曜日は?
金曜日と日曜日、そして飛び石の祝日での宿泊は、「平日」として扱われる。
4月から6月の間でGW期間を除くと飛び石祝日はないため、月曜に休みをとって日・月での旅行が、両日とも平日扱いとなりおすすめだ。
必要な持ち物は?
「全国旅行支援」で割引の適用を受けるには、チェックイン時等に以下の提示が必要となる。お出かけ前に忘れずにチェックしよう。
- 氏名、居住地等が確認できる運転免許証やマイナンバーカードなどの公的な身分証明書
- ワクチン3回以上接種の証明書
※自治体によっては2回接種でも可とする場合あり。 - (ワクチン3回未接種の場合)PCR検査等の陰性証明書
※検体採取日や必要な記載内容が定められているため、各自治体や旅行サイト等にて予めご確認ください。
上記の身分証明書やワクチン接種証明書は、代表者だけでなく宿泊者全員の提示が必要となる。
また、忘れてしまった場合などの後日提出も認められない。
提示できない場合は全国旅行支援の割引対象外となり、宿泊者全員が割引適用前の料金を支払う必要がある。
出発前には宿泊者全員が持っているかを必ず確認しよう。
※諸条件は自治体により異なります。
子供や乳幼児のカウントは?
料金の異なる子供や、無料となる乳幼児も補助対象であれば1名としてカウントされる場合もあるが、自治体や旅行サイト、さらには予約方法によっても異なるようだ。
予約時に各事業者にしっかりと確認しよう。
なお、楽天トラベルでは「対象となります。子供や乳幼児も1名としてカウントされます。」と明確に記載されている。(※2023年3月24日時点)
既存予約は適用になる??
2022年に実施された「全国旅行支援」では、キャンペーンが開始される前の予約についても所定の手続きを行うことで対象となる「あとから割引」が存在したが、2023年版では存在せず、開始前の予約は対象外となる。
割引を受けたい場合は、改めて割引対象となる予約を行い、既存予約はキャンセルするという方法もある。ただしキャンセル料が発生する場合もあるので、事前に確認しよう。
さらなるお得を目指すなら…!
今回の「全国旅行支援」に合わせて、さらにお得となる独自施策を打ち出す自治体もあるようだ。
さらに旅行サイト各社においても、「全国旅行支援」と併用可能なサービスを展開している。
例えば楽天トラベルであれば、各自治体のクーポンや「5」と「0」のつく日のポイントアップ、初めて利用で3,000ポイントプレゼントなどだ。
せっかくなので活用して、よりお得に旅行しよう。
「全国旅行支援」でお得に旅行しよう!
昨年にスタートし多くの人が楽しんでいる全国旅行支援。
暖かくなる春から初夏にかけての旅行シーズンにも利用できるのは嬉しい限りだ。
せっかくなので、期間中はお得に思いっきり旅を楽しんではいかがだろうか。
※2023年3月24日時点の情報です。
※全国旅行支援の適用条件等は各自治体や旅行会社、宿泊施設などにより異なる場合があります。旅行商品や宿泊施設の予約に際しては、各公式HPや問い合わせ窓口にてご確認ください。
※画像は全てイメージ
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